機能性表示食品ラクトトリペプチドの特徴や効能

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体に良い成分を摂取するために機能性表示食品を取り入れる人も増えています。いろいろな種類がありますが、ここではラクトトリペプチドと呼ばれる栄養成分が配合されている機能性表示食品について、詳しく解説します。

あまり聞きなれない名前ですが、積極的に補給したい成分です。その特徴や効能について見ていきましょう。

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そもそもラクトトリペプチドって何?

ラクトトリペプチドは、Valine-Proline-Proline(VPP)とIsoleucine-Proline-Proline(IPP)の2種類のペプチドを総称した呼び名です。

ペプチドは、人間の体を形成するのに重要な栄養素であるアミノ酸であり健康のために欠かせません。

ラクトトリペプチドはそもそもはカゼインのアミノ酸配列のひとつで、微生物酵素によりカゼインから切り出され水溶性ペプチドになる仕組みです。

哺乳類の消化管酵素では生成されないことが分かっています。「カルピス酸乳」の研究より発見され、機能性表示食品としても開発されました。血圧を上昇させる酵素を阻害する成分として、注目されています。

ラクトトリペプチドが含まれる食材は?

ラクトトリペプチドは発酵乳に含まれる乳由来のたんぱく質の一種です。アミノ酸が3つ結合したたんぱく質成分ということになります。それゆえに、含まれている食材は乳製品が多いです。例えばヨーグルトやチーズなどが挙げられます。

特にブルーチーズには多く配合されているでしょう。ただしブルーチーズは匂いが苦手という人も見られます。その場合はチェダーチーズでもかまいません。アミノ酸が数個つながったものがペプチドです。ペプチドは摂取すると、消化液にて分解されてしまいます。

しかしラクトトリペプチドはすべて分解されることなく腸管から血液中にまで届きます。多くの食品に含まれている成分ではないのでなかなか日常的に摂取するのは難しいですが、ヨーグルトやチーズで上手く補給できれば何よりです。

ラクトトリペプチドの効能

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ラクトトリペプチドがどういった点で体に良い影響を与えるのかを見ていきます。まず第一に、血圧の上昇を予防する働きが挙げられます。ラクトトリペプチドは、脆くなったり傷付いたりした血管を修復するサポートをします。

血管を広げて柔らかくする成分として、注目されているのです。血圧を上げるアンジオテンシン変換酵素の活性化を抑制してくれます。具体的には、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の抑制です。さらに最近では、「ラクトトリペプチド」に血管内皮機能改善の働きがあることも分かりました。

こうした点から見て、高血圧に悩む人におすすめの成分と言えます。血管を拡張してくれるので、恐ろしい動脈硬化も防ぐことができるでしょう。血管を若返らせるために積極的に摂取したいものです。さらにもうひとつ、ラクトトリペプチドの効能において注目すべきは、脳の活性化です。

脳の働きが活発になることは、集中して勉強しなければならない受験生などにも役立ちます。さらに認知症の予防にもつながるということで、よりいっそう研究が成されています。高齢者にとっても、ラクトトリペプチドの摂取が健康向上に役立ちそうです。

日常生活においても、仕事や学業で集中しなければならないときにラクトトリペプチドを取り入れれば、パフォーマンスが向上するのではないでしょうか。そして、適度な運動と並行すると血管内皮機能も改善されるとされています。

糖尿病患者などにも良い影響をもたらすことになるでしょう。

運動時の疲労感を軽減する働きも

ラクトトリペプチドは、運動においても良い働きを生み出すことが最近の研究で分かってきました。ラクトトリペプチドは乳たんぱく分解物です。この成分はランニングやウォーキング、筋トレなどの運動時における疲労を軽減する働きがあります。

スポーツが苦手な人は、体を動かすことによってドッと疲れてしまうのが辛いと感じることも多いでしょう。日頃あまり体を動かさない人は、疲れを感じやすいとも言えます。しかしラクトトリペプチドを摂取することで、こうした疲労感が少なくなります。

また筋肉痛も減ることが、青山学院大学陸上競技部での実験協力により分かりました。となると、スポーツのパフォーマンス向上にも役立つと言えそうです。リカバリー効果も期待できそうなので、今後はスポーツ界においてもよりいっそう摂取される成分になっていくのではないでしょうか。

同時に有酸素運動を行うとラクトトリペプチドの持つ効果が高まるとも言われているので、ますます運動時に取り入れたいものです。

機能性表示食品で手軽に摂取

上にも述べましたが、ラクトトリペプチドが含まれている食品は少ないです。チーズやヨーグルトくらいしかありません。

さらに熱にも弱く、調理法も考える必要があります。チーズが苦手な人も意外と多いですよね。そこで手軽にラクトトリペプチドを補給するには、機能性表示食品が便利になります。ラクトトリペプチドが配合されている機能性表示食品は近年増えています。

例えばランチタイムに是非ともおすすめなのが、お味噌汁タイプのものです。茄子や豆腐、きのこなど種類も豊富で、減塩なのも嬉しいですよね。お弁当と一緒にお味噌汁を飲むことでラクトトリペプチドが摂取できるというのは、とても画期的と言えます。

ほかにもラクトトリペプチドの機能性表示食品には、すっきり飲めるカルピス味や野菜ジュースのドリンクタイプやサプリメントなどがあります。爽やかな味わいのドリンクであれば、好き嫌いなく誰でも飲みやすいでしょう。

サプリメントも持ち運びもできますし、場所を問わずにどこでも補給できて重宝します。お味噌汁や清涼飲料水、野菜ジュースやサプリメントとどの種類が最も摂取しやすいか考えて、自分に合うものを選びたいものですね。

そして継続してラクトトリペプチドを体内に取り入れることで、今より健やかになれたら何よりです。それぞれ1日の理想的な摂取目安量は異なるので、よく確認して適量を取り入れましょう。たくさん摂取すれば良いというわけではありません。

ラクトトリペプチドをもっと身近に

ラクトトリペプチドという言葉は聞いたことがない人もいるかもしれません。けれどもこのように、血圧を下げるだけでなく脳の活性化や運動時の疲れの軽減など多くのメリットが認められています。機能性表示食品を活用して、しっかり取り入れたいものですね。

老後のことを考えて認知症や動脈硬化の予防対策にもつなげていきましょう。

「疲れを緩和回復させるために摂取したい機能性表示食品」